Story
世界観<工事中>
- 世界の創始者であり――女神エリダヌスに祝福された大陸ハイリヒボーデン。
この大陸はかつて、荒れ果てていた。それは魂の源であったアルマが底尽きてしまった慣れ果ての姿だった。
すでに大陸にはひとりの竜しか存在していなかった。竜は一人ぼっちで、ただ悠久なる時を過ごしていた。
それを憐れんだ女神エリダヌスは、大陸に新しいアルマを齎した。
すると死の大地だった大陸は蘇り、海が誕生し、青い空が現れ、そよ風が靡き、美しい草花が芽生えた。
そして女神は、ひとりぼっちの竜が淋しくないように、と、そのアルマから自我の意志を持つ生命体をも創りだした。
やがて役目を果たした女神は、そっと姿を消した。寂しそうにしたままの竜を残してーーー。
アルマは、加工することによって魔力の源にもなる。
その魔力の源を石や宝石など物に封じ込めることで、はるかに非力であったはずの人間は魔法という強大な力を覚えた。
最初は生きる術として扱われていた魔法は、力を自覚してしまった人間らによって大陸に芽生えた生を少しずつ食らい、
やがては共存していた他の生命体をも脅かすような存在となった。
突如人間が得た強大な力を前に危険を感じた幾つかの生命体は、生きのびる為にアルマを自身の体内に取り込んだ。
だが強すぎるアルマの強大な魂の源は、自我などいとも簡単に破壊した。
自我を無くした彼らは自分の力に溺れ、さらなる力を求め、アルマを求め続けることになる。そこに終わりなどない。
人間は、欲深いこれらを___魔物と呼んだ
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アルマ:大気中にある魂の源。加工することで魔力の源にもなる。ただし、強すぎたり濃すぎるア ルマは人の脆い身体では受けきれるものではなので加減が必要。あらゆる生物は生活していく上で、アルマを消費し、やがて朽ち果てるときにアルマへと還る。 魔法を使う者は大抵指輪や首飾り、宝石などに加工して持ち歩いていることが多い。そのアルマの力を封じ込めた石や宝石のことをアルマストーンともいう。
人:竜や魔物に比べてはるかに非力な種族。独自な文化で進化してきた。
竜:今では姿を隠し、希少となった種族とされているが、神話では当たり前のように大陸を右往左往していた、さらには人と共存したという逸話もある。また体 内の血を全て失わない限り、不死の存在。また失った血が元に戻るまで途方もない長い年月が必要である。
魔女:竜の守護者もとい共鳴者のこと、古の時代に契約を結んだ先祖から受け継がれた血に縛られた呪いでもある。
6人の魔女には防衛本能として、体外のアルマを分解して、大量に取り込み強い武具を生成する能力をもつ。
魔物:人と違いアルマを自分の体内に持っている(または産生できる)個体が多い。
機械人形:エルザとルカの姉妹によって創りだされた人と機械を融合させたモノ。屍人のプロトタイプ。
屍人:機械人形の科学を応用して、無理やり人とアルマを融合させたモノ。ただ、普通の人間には濃すぎるアルマは、到底受けきれるモノではなく人格を破壊さ せる為、人としては限りなく死んでいるような存在。
竜 人:人と竜が共存していた時代にその間で生まれた混血。古い書物によれば、人にも竜にも似つかない姿で、竜のように不老不死ではなかったが、人よりはるか に長寿だった。近代では、大分竜の血が薄れて、パッと見では、人とは見分けのつかない容姿をしていて、能力自体もただの人間にまで落ちている。そのためほ とんどの力をもたない竜人が自分が竜人だと自覚しないで暮らしている。